Audi TTの新たなスポーティネスを提案: Audi TT Sportback concept

● スポーティ且つ伸びやかな造形: コンセプトスタディでAudi TTを新しく表現

● 開発担当取締役のProf. Dr. ハッケンベルク: 「Audi TT Sportback conceptは2つのコンセプトを持つAudi TTファミリーへの新たな1台となる可能性を秘めたモデル」
● 4気筒TFSIエンジンは最大出力400hp、最大トルク450Nmを発生

10月1日 インゴルシュタット / パリ: 4シーター、5ドアスポーツカー – アウディはパリモーターショーでAudi TT Sportback conceptを発表します。ショーカーの外観は伝統的なAudi TTのデザインを継承しながら、それを新しい伸びやかな造形へと進化させています。心臓部は294kW(400hp)を生み出すハイパワーの2.0TFSIエンジンです。

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「この20年間で、TTによってアウディは自動車のデザインアイコンの一つとなるデザインを作り出しました」と、アウディの技術開発担当取締役のProf Dr. ウルリッヒ ハッケンベルクは述べます。「それ以降、私たちはスポーティでエレガントな5ドアモデルとして、Audi A5 SportbackやAudi A7 Sportbackを生み出してきました。そして今回、Audi TT Sportback conceptにて、Audi TTファミリーの1台となりうる新しいモデルを作り上げるべく私たちは両方のコンセプトを融合させたのです。」

Audi TT Sportback conceptは、7速Sトロニックを介してquattro(フルタイム4WD)に伝えられる294kW(400hp)のパワーを誇ります。0-100km/h加速はわずか3.9秒です。洗練されたサスペンションと低い重心がダイナミックなハンドリングを実現し、ボディには軽量なアルミコンポーネントがふんだんに使われています。各ヘッドライトにはLEDハイビームにレーザースポット技術が組み込まれています – このアウディの革新技術により、暗闇での走行時の安全性が著しく向上します。

エレガントなデザインのショーカーのインテリアでは、従来のインスツルメントパネルやMMIモニターに替わる12.3インチスクリーンを備えたアウディ バーチャルコクピットが目を惹きます。このスクリーンは最高品質のグラフィックを映し出し、ドライバーは複数のディスプレイレベルを自由に選ぶことができます。MMIターミナルのロータリープッシュボタンには、スマートフォンと同様に文字やジェスチャーを入力することができるタッチパッドが備わります。空調の操作はエアベントの位置へと移動しました。

エクステリアデザイン

5ドアのAudi TT Sportback conceptの寸法は全長4.47m、全幅1.89m、全高1.38m、ホイールベースは2.63mです。最新の量産モデルのAudi TTと比べ、29cm長く、6cm幅広く、ホイールベースは12cm広く、そして高さは3cm低くなっています。

マーズレッドのペイントが施されたボディはパワフルさとエレガンスの象徴です: 競技場のドームのような外面は非常に緻密なラインで縁どられ、パワフルなボディにはフラットなグリーンハウスが配置されています。Audi TTのこれまでの伝統的なデザインを活用しながら、新しいスポーティで伸びやかな造形を生み出し、張りのある外面が作り出されました。

New Audi TT Sportback conceptのフロントエンドでは特徴的な水平のラインがワイドでスポーティなルックスを強調しています。シングルフレームグリルは、下端にquattroバッジが備わり、2ドアクーペのものよりも平たく幅の広い、輝くダークアルミルックのハニカムグリルインサートがはめ込まれています。

シングルフレームのサイドのラインはボンネットに続くスエージラインとして伸びており、スポーティな輪郭を与えています。一貫した全体像を作りだすデザインは典型的なアウディのデザインであり、ショーカーのすべてのラインや面は互いに論理的にリンクし合っています。

大きく目立つエアインレットは、Audi TT Sportback conceptのフロントのもう一つの特徴的なフィーチャーです。はっきりとしたエッジで縁どられたエアインレットは左右が独立しており、内部にはそれぞれハニカムインサートがはめ込まれています。シングルフレームグリルの下部のフラットなインレットが、その両サイドのインレットをつなぎ合わせています。シングルフレームの構造を作っているブレードが、ショーカーの外見をよりシャープに見せると同時に、エアロダイナミクスも向上させています。

もう一つのAudi TTの典型的なデザインとして、セパレーターがついたユニークなデイタイムランニングライトとなる新デザインのヘッドライトがあります。Audi TT Sportback conceptには、レーザー技術を使ったハイビームスポットが備わっています。各ヘッドライトは4つのパワフルなダイオードからなるモジュールとなっており、数百メートル先まで照らす光のビームを作り出します。このレーザースポットは速度60km/h以上で作動し、LEDハイビームをサポートします。ドライバーにとってこれは視認性と安全性を著しく向上させるものです。対向車はカメラで検知し、自動的に照射を避けて眩惑を防ぎます。

ライティングコンセプトは、リヤにもおよんでいます。LEDリヤライトは、R8およびA8にも採用されているダイナミックターンシグナルが採用されています。並んだ個別のダイオードからなり、インジケーターが内側から外側に向かって順に光り、ドライバーが曲がろうとする方向を直観的に示すものです。

4シーターのショーカーのサイドビューからは、生産モデルのAudi TTとこのショーカーとの関係の緊密さがはっきりと見て取れます。Audi TT Sportback conceptのオーバーハングは短く、力強い構えとなっています。ホイールアーチの幅広い半円はそれぞれ3cmほど突き出しており、重なり合ったような見栄えとなっています。フロントのアーチはボンネットの端を定め、シャープなトルネードラインとしてドアサイドを通り、リヤエンドまで続いています。

前後のホイールアーチをつないでいるサイドシルのトリムは、伸びやかにスポーティな印象を与えます。伝統的なスポーツカーのスタイルとして、サイドミラーとシャープなハウジングはドア上部のショルダー部分に位置しています。右サイドには、これもまたAudi TTの伝統である丸型の燃料タンクキャップが備わっています。

力強いショルダーラインはリヤに伸びた低重心のキャビンをサポートし、これはアウディがAudi A5とAudi A7のモデルシリーズに導入したスポーツバックラインに沿ったデザインです。フラットなCピラーはショルダーに向かってエレガントに流れ、リヤはコンパクトで滑らかなルックスです。綺麗にラウンドしたリヤウィンドーのコーナーは、オリジナルAudi TTへのオマージュです。

Audi TT Sportback conceptのリヤは5本の水平ラインによりワイドさが強調された彫刻的な構えをしています。Audi R18にヒントを得た垂直なセパレーターを擁する一続きのリヤライトが、独自の構造を形作っています。これらはラゲッジルームのハンドルエッジ部分でそれぞれとリンクしており、力強い輪郭の一続きのトリムとなっています。ナンバープレートが収まる部分は、スポイラーリップの影の部分に位置しています。2本の大きな楕円形のエキゾーストシステムのテールパイプがディフューザー内に収まり、トリムでリンクしています。

インテリア

ドライバーと同乗者は、フレームレス ウィンドーのついたドアからAudi TT Sportback conceptに乗り込みます。インテリアは、スポーティなスーツのような精密さで乗員にフィットします。インテリアでは、Audi TTの妥協のないスポーティさと5ドアセダンの機能性が同時に実現しています。ダッシュボードやドア上の薄型の操作類や、室内全体を貫く長いセンターコンソールなどに顕著に見て取れる特徴です。センターコンソールや、フロントからラゲッジルームまで繋がるトップショルダーには手作業による縫い目がきれいに施され、インテリアにさらにスポーティさとエレガンスさを添えています。ヘッドライニングも優雅さを形成し、伸びやかなインテリアを強調する要素です。ヘッドレストが一体化されたスーパースポーツシートはシャープに形作られており、調整可能な仕様となっています。

リヤには2名分のスペースがあり、シートは前席同様ヘッドレスト一体型のセパレートシートです。セパレートシートはストレージボックスとアームレストによって仕切られています。バックレストは可倒式で大きな荷物がテールゲート下のラゲッジルームに積めるようになっています。

アウディのデザイナーによって創出された、シャープに張りつめたインテリアのラインは、量産モデルのAudi TTと近い考えを反映させたものです。上部から見たとき、インスツルメントパネルは飛行機の翼を想起させ、5つの丸い吹き出し口はジェットエンジンを彷彿とさせます。シートヒーター、内気循環、室温調節、吹き出し調整などの操作スイッチは吹き出し口の軸についています。これまでの空調の操作パネルとMMIモニターがなくなったことにより、インスツルメントパネルを流線的で軽い構造のデザインにすることができ、よりドライバーオリエンテッドな設計となりました。

デジタルインスツルメントクラスターであるアウディのバーチャルコクピットは、従来の物理的なディスプレイと中央に位置したMMIモニターに替わって機能します。ドライバーは、12.3インチ ディスプレイにトップレベルの品質のグラフィックを複数階層で映し出すことができます。システムはマルチファンクション ステアリングホイールか、MMIターミナルで操作します。丸いロータリープッシュボタンに備わるタッチパッドには、文字を入力したり指でジェスチャーを書き入れたりすることができます。またスマートフォンのように地図のズームインなども可能です。

スポーティエレガンスというキャラクターに沿い、Audi TT Sportback conceptのインテリアにも高品質な素材が使用されています。インスツルメントパネルとドアトリム上部はダーク グラニットグレーです。ドアのアームレスト、センターコンソール及びシートにはパーチメントベージュ色の新しいソフトレザーが使われており、これは極めて自然な風合いのシルキーな艶を持つ素材です。ドア上部のショルダー部分はパーチメントベージュのアルカンタラ仕上げです。シートはダイアモンドパターン仕上げになっています。シートのサイドボルスターは、特別なステッチ技術によって赤い糸で縫われたダークグレーレザーのスペシャル アクセントストリップのトリムが施されています。

インスツルメントパネルとドアトリムにはダークアルミニウムルックのデコラティブパネルが施されています。シートサイドの留め具とエアベントのトリムリングも同様のパネル仕様で、インテリアのさらなるアクセントになっています。フロアマットはブラックのゴム素材で、同様のマットがラゲッジルームにも敷かれています。

ドライブトレイン

Audi TT Sportback conceptの2.0TFSIエンジンはそのパフォーマンスで人々を魅了します: 6,400rpmで294kW(400hp)を発生し、1リッターあたりの出力は147kW(200hp)です。この4気筒エンジンがそのクランクシャフト上に生み出すトルクは2,400~6,000rpmで450Nm、わずか1,900rpmですでに300Nm以上が生み出されます。このハイパフォーマンスエンジンの燃料消費量は平均で100kmあたり7.0リッターに抑えられています。CO2排出量は1kmあたり162gです。

アウディのEA 888エンジンファミリーの一員として、ターボチャージ直噴ユニットのための一連の最新技術が搭載されています。インテーク及びエキゾースト側のカムシャフト調整と、エキゾーストバルブのストロークを2段階で変更するアウディ バルブリフトシステムが燃焼室での最適な混合を促進します。部分負荷時には、間接インジェクションがFSI直噴をサポートします。シリンダーヘッドに一体化されたエキゾーストマニホールドは、サーマルマネジメントの重要なコンポーネントの一つです。冷却液の流れは、パワフルなロータリー スライドモジュールによってマネージされます。

ハイパワーの出力を生み出すために、2.0TFSIは広範囲に改良されました。一体化クーリングチャネルのついたアルミ製の特性ピストンや、超高強度鍛造スチール製のクランクシャフトなどです。クランクケースは新開発の高強度鋳造合金製で、シリンダーヘッドは増加したガスフロー率に合わせて再設計されました。ターボチャージャーもまた再設計され、最大ブースト圧は1.8バールとなっています。これには混合フロー タービンホイールが備わり、特に素早い立ち上がりが特徴です。

走行時の4気筒ユニットによる極限なダイナミクスは息を飲むほどです。ターボチャージの直噴エンジンによってAudi TT Sportback conceptは0-100km/hを3.9秒で加速し、レスポンス特性は素晴らしく、最高速まで7,200rpmで駆け抜けます。スポーティなサウンドは、エンジンスピードと負荷が上がるにつれてさらに鳴り響きます。

エンジンからの出力は、ダイレクト ギヤチェンジを100分の数秒で行う3シャフトレイアウトのコンパクトな7速Sトロニックに伝えられます。ドライバーは、このデュアルクラッチ トランスミッションを2つのオートプログラムで作動させることも、またステアリングホイール上のパドルシフトを使って自分でコントロールすることもできます。

パワーはquattroフルタイム4WDを介して路面に伝えられます。重量配分の最適化のため、油圧作動式、電子制御マルチプレートクラッチはリヤアクスル上に位置しています。quattroドライブはアクスル間のトルクを1000分の1秒単位でアクティブに配分し、車両のハンドリングのダイナミックさを高めています。

シャーシ

Audi TT Sportback conceptのサスペンションもまた、アウディの専門技術の恩恵を受けています。フロントサスペンションはマクファーソン システムがベースです; アルミニウムのコンポーネントによりバネ下重量が軽減されています。リヤの4リンクサスペンションは縦方向と横方向の力を別々に処理することができます。

大径のホイールは21インチ、タイヤサイズは255/30です。4つのブレーキディスクは18インチで、軽量化のためのウェーブ デザインとなっています。

エレクトロニック スタビリゼーション コントロール(ESC)が、ハンドリングの最後のタッチを決定します。コーナリングの限界点ではESCのサブ機能が働き、負荷の低いコーナーの内側のホイールに最小限のブレーキをかけて、ホイール選択式トルクコントロールが外側のホイールのドライブトルクを変化させます。これによりドライバーは、よりニュートラルで安定し、トラクションを保持したドライビングができるようになります。

ボディ

Audi TT Sportback conceptの軽量構造コンセプトではMQB(モジュラー トランスバース マトリックス)に基づいたボディが大きな役割を果たしています。フロントセクションは全体がスチール製です。パッセンジャーセルのフロアは、高強度の熱形成スチールコンポーネントの素晴らしい剛性により壁面が薄く仕上げられており、結果として軽量になっています。セルの構造、外壁、ドアとトランクリッドは伝統的なアウディのセミフィニッシュのアルミニウム製の鋳造接合部、押出材とシートメタルで作られています。

これらの素材複合コンセプトを持つボディは、アウディ スペースフレーム(ASF)の最新進化形です。このハイブリッド構造によりショーカーの重心は低く抑えられ、スポーティなドライビングに理想的です。