Audi TT オフロード コンセプト:北京モーターショーにて発表

● クーペのスポーツ性とコンパクトSUVのユーティリティを両立させたスタディモデル
● アウディ ワイヤレスチャージング技術を採用したパワフルで低燃費なe-tron
● Prof. Dr. ウルリッヒ ハッケンベルク:
– 「将来のTTシリーズ*のイメージを彷彿させるモデル」


4月19日 インゴルシュタット/北京:Audi TT オフロード コンセプトは、従来の常識を打ち破り、コンパクトSUVのユーティリティとクーペのスポーツ性を両立させています。北京国際モーターショーでお披露目された新型4ドアモデルは、アウディのデザイン思想に新しい表現方法が加わったことを示しています。2つのモーターを備えたプラグイン ハイブリッドモデルは、最大出力300kW(408hp)によるダイナミックな走行性能を発揮しながら、平均燃費はわずか1.9L/100km(52.63km/L)という低燃費を誇ります。

AUDI AG研究開発担当取締役のProf. Dr. ウルリッヒ ハッケンバーグは「Audi TT オフロード コンセプトは、将来のTTシリーズのイメージを彷彿させるモデルです。このモデルは、従来のAudi TTが持つスポーティな遺伝子と、アウディのコンパクトSUVの力強さを合わせ持っています。電磁誘導式チャージングシステムをもつプラグイン ハイブリッドとしたことで、未来のモビリティに向けた大きな1歩を踏み出しました。Audi TT オフロード コンセプト発表の場にアウディにとって2番目に大きなマーケットである中国を選んだのは、このモデルが近未来の都市型モビリティで、サスティナブル、ダイナミックな走行性、優れたインテリジェント、Audi Connectによる機能性を提案しているからです。」とコメントしています。

プラグイン ハイブリッドシステム

プラグイン ハイブリッドシステムを搭載したAudi TT オフロード コンセプトは、システム全体で最大出力300kW(408hp)、最大トルク650Nmを発揮します。Audi TT オフロードコンセプトは、0-100km/h加速性能が5.2秒、最高速はドイツ政府の規制値である250km/hまでスムースに到達し、平均燃費わずか1.9L/100km(52.63km/L)、CO2排出量45g/kmという優れた環境性能を発揮します。

Audi TT オフロード コンセプトの走行可能距離は、電力だけのゼロエミッション走行で最大50km、システム全体では最大880kmに達します。

搭載されるエンジンは、最高出力215kW(292hp)、最大トルク380Nmを発揮する2.0リッターTFSIエンジンです。この大径ターボチャージャーを装備した4気筒2リッターエンジンにも、アウディが持つ高性能低燃費技術が盛り込まれています。エンジンの負荷に応じて、燃料噴射を燃焼室にダイレクトに行うかエアインテークに行うかを選択し、低燃費を実現しています。さらに、エクゾーストマニホールドがシリンダーヘッドと一体化され、特に冷感時に優れたサーマル マネジメントを行います。

横置きされる2.0リッターTFSIエンジンは、最高出力40kW、最大トルク220Nmを発揮するモーターとクラッチを介して繋げられます。スリムでディスク形状のモーターは、6速e-Sトロニックトランスミッションの内部に装着されています。デュアルクラッチシステムのe-Sトロニックトランスミッションは、駆動力をフロントホイールに伝達します。そして、Audi TT オフロード コンセプトは、リヤアクスルに2つ目のモーターが装着されています。リヤアクスルのモーターは、最高出力85kW、最大トルク270Nmを発揮します。

リヤアクスルの直前には8個の液冷リチウム-イオンバッテリーが搭載されます。このバッテリーは車輌の前後重量バランスを54:46にし、重心を低くすることに貢献しています。バッテリーには、最大12kWhの電力が蓄積され、電力だけで最大50kmの走行を可能にします。そして、充電時に何種類もの電圧に対応し、エネルギー伝達をもっとも効率よく機能的にマネジメントする、アウディ ウォールボックスが採用されています。

さらに、Audi TT オフロード コンセプトには、非接触式充電を可能にするアウディ ワイヤレスチャージングが採用されています。AC/ACコンバーターとコイルが埋め込まれたプレートの上にAudi TT オフロード コンセプトを駐車すると、自動的に充電を開始します。プレート側のコイルから発生した3.3kWの電磁波が、車輌側に取り付けられたコイルと交互にやり取りすることで、空気中を伝わって供給されます。この電磁波は車輌側で電力に変換されバッテリーに供給されます。

充電作業は、バッテリーがフル充電になると自動的に停止します。充電の所要時間はケーブル式の充電とほぼ同じで、ドライバーはいつでも充電作業を中断することが出来ます。アウディ ワイヤレスチャージングは、これまでの充電方式よりエネルギー伝達効率が90%以上向上し、雨、雪、凍結などの影響は受けません。電力供給のための電磁波はプレート上に車輌がある場合にのみ発生し、プレート上に人間や動物が乗っても発生しません。

Audi TT オフロード コンセプトに採用された知性的なプラグイン ハイブリッドシステムは、あらゆるドライビングシーンで、スポーティフィーリングと低燃費を両立します。アウディ ドライブセレクトにより、3つのドライビングモードが選択可能です。EVモードは、電力だけでの走行を可能にします。このモードではフロントアクスルの機能は停止され、リヤアクスルに装着されたモーターだけで最高130km/hでの走行が可能になります。ハイブリッドモードでは、3つのユニットが状況に応じて働きます。多くの場合、フロントアクスルに搭載されたモーターがジェネレーターとして機能します。エンジンのパワーによってモーターが発電した電力がバッテリーに供給され、電力での走行可能距離を伸ばします。そしてスポーツモードでは、すべてのユニットが出力を発揮します。アクセルペダルを強く踏み込むと“ブースティング”モードとなり、リヤアクスルのモーターと2.0リッターTFSIエンジンが共に車輌を加速させます。ハイブリッドモードで滑りやすい路面やオフロードを走行中など、4WD走行の必要性をシステムが判断した場合にも同じ状況になります。このような時、Audi TT オフロード コンセプトはe-tron quattroになります。

ドライバーがアクセルペダルを離すと、ホイールへの駆動力伝達が解除され、状況に応じて“コースティング”モードになります。この状態では低速でブレーキングすると、エネルギー回生が行われます。MMIシステムで “ホールド”か“チャージ”のバッテリー充電状況を選択出来ます。これにより、目的地到達までの距離に合わせてバッテリー残量をマネジメントすることが出来ます。

シャシー

Audi TT オフロード コンセプトは、あらゆる道路や路面状況で素晴らしい走破性を発揮します。アスファルト路面では安定してスポーティな走行が可能で、オフロードではe-tron quattroシステムとショート オーバーハング、そして大きなグランドクリアランスのおかげで、軽快な走行が可能です。255/40タイヤと組み合わされた5本スポークの21インチホイールが、Audi TT オフロード コンセプトに力強い印象を与えています。ダークトリムが織りなすコントラストも鮮烈です。

フロントのマクファーソンストラット サスペンションは、アルミニウム製です。リヤアクスルには、縦横方向の入力を個別に制御する4リンクサスペンションが採用されています。パワーステアリングのギヤ比は、ステアリングへの入力に応じて変化します。アウディ ドライブセレクトが、これらを数段階で制御し、ドライバーの好みに合わせたセッティングを可能にしています。

ドライバー アシストシステム

Audi TT オフロード コンセプトは、市販化目前の新しいドライバー アシストシステム、交差点アシストシステムとオンライン 信号情報システムを搭載しています。交差点アシストシステムは、交差点や車線が合流する場所でドライバーに注意を促し、横から来る車輌との衝突を未然に防ぎます。レーダーセンサーとワイドアングルカメラが車輌の前方と左右方向を常に監視しています。そしてシステムが横から来る車輌との衝突を予測した場合、アウディ バーチャルコクピットに警報を表示します。

オンライン 信号情報システムは、Audi TT オフロード コンセプトと市街地の信号機を制御している中央制御室のコンピューターを携帯電話で結んでいます。通常モードではシステムは次の信号を青で通過するために適切な速度を表示します。信号で停車中には、青信号に変わるまでの残り時間を表示します。

ボディ

Audi TT オフロード コンセプトはアウディの他の新型モデルと同様、エンジン横置きコンポーネントMQBモジュールを採用しています。ボディは、ASF(アウディ スペース フレーム)構造を基本とし、スチールとアルミニウムを併用したハイブリッド コンセプトを採用しています。これらの技術はプラグイン ハイブリッドシステム用バッテリーパックを含み、コンパクトで重心の低いレイアウトを実現し、クロスオーバーモデルに不可欠なスポーティな走行性能に貢献しています。

エクステリア デザイン

全長4.39m、全幅1.85m、ホイールベース2.63mというAudi TT オフロード コンセプトのディメンションは、Audi Q3*とほぼ同等です。しかし全高は1.53mと、Audi Q3より8cmほど低く、第一印象でのスポーティイメージを強くしています。ソノラ イエローに彩られたボディは強烈な塊感をアピールし、さらに明確なサイドラインと逞しく張り詰めた表面が、ドラマチックな印象を演出しています。この表現は既にAudi TT*でも採用されているものですが、さらに洗練されたデザインを取り入れています。

Audi TT オフロード コンセプトのフロントエクションは、横方向に伸びたラインで構成されています。4リングが配されたシングルフレームグリルは、まるでボディに直接彫り込まれたかのような造型です。同時に、グリル下部に施された細かなインデントが、軽量な印象を生み出しています。グリルに埋め込まれたスリムなルーバーは、アウディe-tronモデル共通の意匠です。

マトリックスLEDヘッドライトの下部には、シャープな形状で内部にルーバーが設けられた大型エアインテークが設置されています。さらに、フロントグリルの下部にもフラットなエアインテークが設けられています。このインテークの内部にはフロントアクスルのダウンフォースを向上させるエアブレードが装備され、Audi TT オフロード コンセプトをより幅広く見せています。

車輌を真横から見ると、Audi TT オフロード コンセプトとAudi TT*の共通点が明確に分かります。オーバーハングが短く、ウインドーは低く、ルーフに向けシャープに伸びており、スポーティイメージを強く表現しています。ウインドーの前後の高さ比は30:70で、スポーティクーペならではのラインを形成しています。ルーフの輪郭も、Audi TTと同じく早くから下に向くラインで、非常にフラットなCピラーと共に、パワフルで軽快な印象を生み出しています。

Audi TT オフロード コンセプトは、パワフルで、路面に食らいつく猛獣のようなイメージを醸し出しています。幅広で半円状のホイールが、幾何学的なボディと異なるシャープでマッシブなイメージを強調しています。特にフロントホイールは、ドアの前方から後部に伸びるトルネードラインと一体化したボンネットと、非常に美しく融合しています。

ホイール内側に描かれた弧は、コントラストを協調するグレーに彩られています。同じくグレーに彩られたサイドシルと相まって、軽量な印象を強くすると同時に堅牢な印象を形成しています。quattroロゴが配されたサイドシルも、骨太でありながら軽量なイメージを生み出しています。

リヤセクションでは、水平基調のフレームが張り詰めた表情を生み出しています。2つの丸形エクゾーストエンドは、オフセットされたバンパーに包み込まれています。バンパーにはquattroロゴが配されたブレードが装着され、より幅の広い印象を与えています。

インテリア

Audi TT オフロード コンセプトは4人乗りです。リヤシートには、大人2人が充分に寛げる空間が確保されています。ヘッドレスト一体型のスリムなスポーツシートが、横方向の動きも充分にサポートします。特にフロントシートのボルスターは、体型にとてもフィットする形状です。

Audi TT オフロード コンセプトのインテリアは、新型Audi TTのスポーティ インテリアから多くを継承しています。メーターパネルの上部は、飛行機のウイングを模した形状となっています。この部分は、エアコン送風口などと融合した見た目が鮮やかなアルミニウム製とされ、インテリアの幅広さを強調しています。丸形のエアコン送風口はジェットエンジンを思わせるデザインで、温度のコントロールユニットが内部に埋め込まれています。スリムなメーターパネルは、ドライバーからの視認性向上にフォーカスを当てて設計されています。

Audi TT*からだけでなく、Audi TT オフロード コンセプトのインテリアデザインは、Audi Qシリーズからも多くを継承しています。頑強なイメージのドアハンドル部分やシフトレバー前方のカップホルダーなど、センターコンソールやドアトリムなどは、Audi Qシリーズの影響を受けています。

Audi TT オフロード コンセプトが持つ数多くの機能は、マルチファンクション ステアリングもしくはセンターコンソールのMMIターミナルでコントロールします。メニュー画面は、MMIターミナルのスクリーンに当てた指を動かすことで、画面のズームやリストをスクロールするなど、スマートフォンと同様の方式で、各機能を簡単に表示出来ます。その他機能は、前方から目を離さずに、マルチファンクション ステアリングホイールのスイッチを操作することで行えます。

メーターパネルには、高画質3D画面を映し出す12.3インチTFTディスプレイの、アウディ バーチャルコクピットが採用されています。ボタンを押すだけで、画面の表示モードを変更することが出来ます。クラシックビュー モードではスピードメーターとプラグイン ハイブリッドシステムのパワーメーターが大きく表示されます。インフォテインメント モードでは、ナビゲーションマップとオンライン トラフィックインフォメーションが画面中央に大きく表示されます。また、アウディ ワイヤレスチャージングの充電状況を、バーチャルコクピットに表示することも可能です。

リヤシートまで続くセンターコンソールには、多くのカップホルダーや物入れ、さらに携帯電話と車輌のシステムを接続し、充電も可能なアウディ フォンボックスが装備されています。

Audi TT オフロード コンセプトの空調システムには、従来型のAudi A6*やAudi A8*に搭載されたものを進化させた、最新式のイオン発生装置が採用されています。システムが発生させるイオンは、室内の空気を非常に良好な状態にします。イオン発生中は、送風口のLEDライトが点灯します。この他に、外気の微粒子を除去する高性能エアフィルターも装備されています。このエアフィルターは、将来的には空気中のアレルゲン除去も行えるよう、開発が進められています。

Audi TT オフロード コンセプトには、3台のアウディ スマートディスプレイが搭載されています。3台の高速タブレットは車の内外で、携帯インフォテインメント端末として機能します。アウディ スマートディスプレイは、DVDやラジオ・テレビの視聴からナビゲーションシステムのプランニングまで、実に多彩な機能を持っています。スタートメニューに表示される“more”ボタンを押すと、端末はアウディコネクトを介したLTE回線でインターネットに接続されます。インターネットに接続した状態では、Google Chromeでのウェブ ブラウジングやグGoogle Playストアへのアクセスなど、Android OSが提供するすべての機能を利用出来ます。

アウディ スマートディスプレイは、高温下での耐久性を向上させるなど、車の中での使用に特化した設計が施されています。リヤシートの乗員はこのディスプレイをフロントシートの後ろにある専用スタンドに装着して使用することも可能です。3台のディスプレイは、同時にそれぞれ独立して使用することが出来ます。ディスプレイを使用しない時は、リヤシートの間にある専用スロットに収納でき、収納されている間ディスプレイは自動的に充電されます。助手席向けには、グローブボックス内に同様のスロットが設けられています。

各シートのヘッドレストには、Bang & Olufsen社製のラウドスピーカーが装備されています。このスピーカーは、最適なサラウンド効果を室内にもたらします。ヘッドレストに内蔵されたスピーカーは、車両システムからの音声ガイダンスや電話のハンズフリー機能にも使用されます。このシステムは、ハイスピードでスポーティなドライビング中でも、最高のオーディオ品質とクリアな会話を実現します。

Audi TT オフロード コンセプトの収納スペースには、特製ボックスに収納された1/8スケールのラジコンカーが収納されています。特製ボックスにはバッテリーやツールも収納されています。リヤシートは左右独立したパワーホールディング機能をもち、これを倒すとほぼフラットなカーゴスペースが誕生します。

スポーティなキャラクターを強調するため、Audi TT オフロード コンセプトのインテリアは濃淡のコントラストを付けたグレーで彩られています。ステアリングのリムとドアライナー部分には、グラナイトグレー ファインナッパ レザーを使用しています。ヘッドライナー、ピラーカバー、ドアパネル、センタートンネルにはアルカンタラが使用されています。ドアアームレスト、センターコンソール、ダイヤモンド状のステッチが施されたシートには、イタリアのPoltrona Frau社製の、非常に柔らかで高級感に溢れたストーングレー レザーを使用しています。

本文に登場したモデル燃料消費量:

Audi Q3:
ガソリン消費量:8.8〜5.2 L/100km
CO2排出量:206〜137g/km

Audi A6:
ガソリン消費量:9.8〜4.4 L/100km
CO2排出量:229〜114g/km

Audi A8:
ガソリン消費量:11.3〜5.9 L/100km
CO2排出量:264〜144g/km

Audi TT:
このモデルは本国でも未発売につき、1999/94/EGによる認証申請中。以下のデータは参考値。
ガソリン消費量:7.1〜4.2 L/100km
CO2排出量:164〜177g/km