新車

自動車購入にダウンサイズの傾向あり

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■自動車購入にダウンサイズの傾向。
軽自動車購入者の4割が軽以外からの乗り換え

2013年に軽自動車を購入した新規増車の内訳は、新規10.6%、切替え81.9%、増車7.3%その他0.2%となった。
そのうち、新規を除く対象者に一台前に所有していたクルマをたずねたところ、軽自動車だった人は56.2%と半数以上を占めた。
すなわち、残りの44%は普通車やコンパクトカー、ハイブリットカーなどからのダウンサイズ購入という結果だ。
一方、コンパクトカー購入者においては、コンパクトカーからの乗り換えが45.4%
その他14.4%が軽自動車からのアップサイズ、37.6%は普通車からのダウンサイズ購入となっている。

■購入理由は「維持費」「燃費」「性能品質が十分だから」が上位。
近年人気のハイトワゴンタイプは「品質」が認められ「車体価格」が低めに

軽自動車の購入者に購入理由をたずねたところ、「維持費が安いから(72.4%)」がトップ、次いで「燃費が良いクルマにしたかったから(48.0%)」「性能や品質が十分に高いと思うから(42.7%)」という結果となった。
中でも近年人気の高い「ハイトワゴンタイプの軽自動車」に限定して見たところ、「性能や品質が十分に高いと思うから」が52.1%と、軽自動車全体に比べて10ポイント程度の差が出ている一方、「車両本体価格が安かったから」が24.4%(軽全体では38.8%)と14ポイント以上低い結果となった。
このことから、ハイトワゴンタイプの軽自動車ユーザーは購入時に価格でなく性能・品質で選んでいることが考えられる。

■軽自動車の満足度(満足+やや満足)は72%
一方で、魅力的なボディカラー・インテリアデザインに課題

軽自動車の満足度をたずねたところ、総合満足度は72%だった。
個別の満足度としては、「税金が安い(80.2%)」「維持費が安い(76.3%)」「燃費が良い(64.3%)」と、価格に関する項目が上位にあがったほか、「取り回しが良い、運転がしやすい(62.1%)」「走行性能が高い(58.3%)」「室内空間が広い・快適(58.3%)」
などが次いで高い満足度を得ている。

また、対象をハイトワゴンタイプに絞ったところ、総合満足度は同様に70%程度ながら「メーカーの信頼」「スタイル・外観」「イメージやテイストがよい」「安全性が高い」「定評がある」など、他者からの評判やイメージに関わる項目がそれぞれ軽自動車全体に比べて高くでています。
一方、CSポートフォリオ分析(※)を実施したところ、総合満足度との関係が強いにも関わらず、満足度が低い項目として「魅力的なボディカラーがある」「インテリアデザインがよい」「品質感が高い」などの項目があげられた。

“自分なりにアレンジを加えるならどのようなことをするか”という質問に対しては、「内装を自分好みに」「外装を自分好みに」「機能充実」「快適な空間づくり」「シンプル志向」の5つのタイプの回答が多く見られた。
軽自動車が活況となりラインナップも増え、好みも多様化する現在、いかに自分に合った一台に仕上げるかに、さらなる満足度向上のポイントがあると言えそうだ。

※項目別満足度と総合満足度から、重点改善領域を抽出する分析手法

<調査概要>
調査方法 : インターネットリサーチ
調査対象 : 全国20~69歳男女、軽自動車購入者515名、コンパクトカー購入者515名(マクロミルモニタ会員)
調査日時 : 2013年8月24日~8月25日
調査機関 : 株式会社マクロミル